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MetabirdsSIM 設立講演
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■ Metabirds SIM 設立にあたっての、Nao Noeの講演
2006年9月、株式会社メタバーズ初のSIM、"Metabirds"開設記念講演です。
講演

古くからのコンピュータファン、そして何よりもインターネットファンの一人として、今日この場に皆様と共に集えたことを嬉しく思います。

インターネットの世界に詳しい方なら誰もが、「インターネットは現代の産業革命だ」と言われていたことを覚えていらっしゃるでしょう。また同じく現在、「Web2.0でインターネットが飛躍的に便利になる」などと言われていることも何度もお聞きになっていらっしゃるでしょう。それらの発言には、正しいと思える根拠もあれば、正しくないと思われる根拠もあるのですが、ここで細かくお話している時間はありません。
私はここではあえて、「インターネットが人々の生活に大きな影響を及ぼすのは、単なるWEBサイトやメール、またWeb2.0ではなく、メタバースの実現においてである。」ということを、お話したいと思います。


私は、コンピュータネットワーク上にデータとして存在する、多くの人に開かれた世界のことをインターネットと呼んでいます。
そして、コンピュータネットワーク上にデータとして存在する、多くの人に開かれた「没入可能なリアルタイム空間」世界のことをメタバースと呼んでいます。
インターネットについて今日ここで詳しく語ろうとは思いません。私は、インターネットとメタバースの大きな違いである「没入可能なリアルタイム空間」についてご説明しようと思います。

まず、「没入可能」とは、心を打ち込み、その対象と一体化することをいいます。
メタバースでは、人は自らの化身であるアバターをもち、その画像や操作感を通して、自身のアバターに没入、感情移入することが可能となります。そのアバターが椅子に深く座ればゆったりとした気持ちに浸ることができ、壮大な風景を眺めて感動することができ、お洒落な服装を楽しむことができます。また、他人のアバターによる暴力によって心に傷を受けることすら可能です。
そしてその「没入可能性」を高めるのが、リアルタイム性、正確に言うとリアルタイムコミュニケーションが可能だ、ということです。いわゆる「ホームページ」では、メタバースにおけるほどのリアルタイム性は得ることが出来ません。

また、メタバースの大きな特長は、「空間の比喩」をもっているということにあります。
ホームページには上下左右がありますが、奥行きが有りません。一方、現在良く見られるメタバースは3Dグラフィックスによって作られており、三次元空間に生きている人間にとって、それは「没入度合い」に大きな影響を及ぼします。
ただし、私はこれを純粋にユーザーインターフェースの問題として言っていることに気をつけてください。遠い将来、人間が生まれながらにメタバースに接続し、一生そこでの活動で過ごすことがあるのなら、通常我々が物理的な世界で感じる三次元世界でなくとも、その異質な世界に没入可能な人も増えるのでしょう。場合によっては、二次元メタバース、四次元メタバース・・・等の空間も、没入可能な世界として構築可能となるでしょう。


さて、そのようなメタバースに関して、「メタバースは、単なるデータだろう」ということを言われることが、私自身しばしばあります。その度に私は「メタバースはデータです。ただ、『単なる』データではなく、人間の感覚に訴えかけるデータです」と答えます。

私が価値を見出すのは、触れられるような物質的・物理的世界だけを指すのではなく、私の心に何らかの感覚、感情、思念を発生させることのできるものです。そしてそのようなものが存在するような場所、世界を私は大切にしたいと思っています。
実は、そのような場所は、今までも無かったわけではありません。インターネットのホームページ網はもちろんのこと、書籍、芸術作品、音楽、絵画、コミュニケーション、文学作品やその朗読、演説、スポーツなどの世界、そしてビジネスの世界は、私の心に何らかの感覚、感情、思念を発生させてくれます。
そしてメタバースもまた、これまでにあった日常と何ら代わりのない経験を与えてくれるのです。しかしこれほどまでに、人間の感覚に訴えかける可能性をもった世界はこれまで有りませんでした。デジタル技術の進化、ハードウェアの進化、ソフトウェアの進化が、このような世界を産み出し始めたのです。


メタバースの理想形は、現実世界と何ら変わることの無い、もしくは、現実世界を超える感覚、感情、感動を与えてくれる世界です。そこで私達はコンピュータであることを意識せず、人はこの世界に入り込み、満たされた人生を送ります。
もちろん、メタバースを使うか使わないかは人々の選択に委ねられ、誰にも強制されることありません。人生の選択肢として海外居住があるように、メタバース居住が行われます。


最初に私は、「インターネットが人々の生活に影響を及ぼす当面の最終形は、単なるWEBサイトやメール、また、Web2.0ではなく、メタバースである。」ということを説明しようと皆様にお伝えしました。
先に言ったようなメタバースの理想形は、まだ達成されていません。それが達成できたとき、人類は、おそらくこれまでに無かったレベルでの生活の向上と平和、生甲斐のある人生を得るチャンスを掴むことになるでしょう。
そこにWEBサイトやメールの仕組みはおそらく必須ではありますが、十分ではありません。また、Web2.0も、インターネットの活用方法について再整理されたという域を出ていません。
人々は、メタバースの理想形を得ることにより、コンピュータ、ネットワーク、インターネット、メタバースを活用した生活の変化を一旦終了させることができるのです。その後、また、その発展途中でおそらく、意図しなかった帰結としての社会的諸問題が発生するでしょうが、今見えないそれに怯える必要は有りません。


さて、最後に、このMetabirds SIMについての私の考えを述べたいと思います。
私はこのMetabirds SIMを、メタバースで一番のビジネス街にしようと考えています。
一般には、メタバースのような趣味の空間でビジネスをするのは金儲け主義的だといわれることがあります。しかし私は、メタバースであろうとリアルの世界であろうと、そのような(ビジネス=金儲け主義の)考え方に与するものではありません。
ビジネスの基本は、付加価値を生み出し、それを喜んで受けいれようという人に提供し、その対価を得ることです。その対価を得ることで、人は新たな服を買い、快適な住居を買い、美しい音楽を聴いて素晴らしい毎日を過ごすことができるのです。
逆にいうと、だからこそ、人は付加価値を生み出し、提供しようと考えるようになります。
私はそのように、ビジネス経済を、人々が生活を向上させることにとって、(唯一とは言わないまでも)優れた考え方だと考えています。


私は、メタバースを世界の人々が生活をよりよくしていくために利用する方法を多く考えることは大変有意義だと思っています。つまり、メタバースを利用したビジネスを多く、大きく育てていくことが大変有意義だと考えています。
従って、そのビジネスの中でも、人々の感覚により大きく結びついたビジネス、例えば、アパレル、音楽、芸術、また、それらを応援するビジネスを手助けしたいと考えます。さらに、リアルの世界で既にそのようなビジネスを行っている企業に対しては、メタバースを利用して、リアルにおいても、またメタバースにおいても、より良い商品やサービスを提供できるよう、多く応援をして差し上げたいと考えます。

Metabirds SIMは、そのような企業がメタバースを活用する、大きな一歩となる土地として生まれました。
今後、メタバースの住民、リアル世界の住民ともに喜ばれる商品やサービスを扱う企業を誘致していくつもりです。


リアルの世界で飛行機に乗り、関東平野から美しい富士山を望んだとき、同じ感動をメタバース内で得られるようになるのはいつの日かと思うことが良くあります。
そのような感動をいつの日かメタバースで共有できるよう、ここに集まった皆さんと、メタバースでの生活を楽しみ、メタバースの有意義な発展を目指したいと考えています。

弊社に関するご質問・ご相談はお問合せフォーム、もしくはinfo@metabirds.comまでご連絡下さい。